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今日はこれ。
先日ネットで頼んでいたサイン本です。
9年振りの発作的座談会です。
内容は過去のセレクト及び
未収録分で、最後の発作的座談会になります。
もう4人集まっても過去のようなパワーがなくなり、座談会にならなくなった、という悲しい現実も書かれています。
読むと相変わらずの、ばかばかしく、面白い座談会ですが、こうゆう話をするのにも限界があるのかと思うと身につまされます。
この本は酒を飲みながら読むのがいい本ですね。
ハードボイルドの巨匠ロバート・パーカーの
西部劇シリーズ第3作。
主人公は、凄腕のガンマン、ヴァージン・コールと
陸軍士官学校出身の相棒エヴェレット・ヒッチ。
ヒッチのモノローグで語られます。
寡黙なコールとヒッチの会話がしびれます。
働いている次女の真矢、長女で田舎に嫁いだ亜矢の三姉妹の生活を、末っ子の視点から捉え
た小説。ゆるーい感じで、感情がいきいきとしています。
ドニー・パーソンズの同名の小説と比べてしまいますが、こちらは原題が The Family Way
(妊娠)ということで、妊娠をめぐる三人姉妹の話だけあって、話がよりシリアスで、ピリピリとし
ています。こちらは末っ子のゆるりとしたモラトリアム的な視点で貫かれているので、ゆったりと
暖かい話になっています。
話題になった本屋大賞2位の歴史小説。
秀吉の北条小田原攻めの時に、北条側に立ち、石田三成、大谷吉継と戦った武州の成田氏の物語。
何をやっても不器用で、でくの坊という意味で、「のぼう様」と呼ばれている成田家当主の従兄、成田長親。当主が小田原城に入り、武州忍城城代となった父親の後をつぎ城代となり、三成と対します。相手をみくびった三成軍に対する百姓混合軍の対戦が爽快です。
です。脇のキャラクターがよく出来ていて、特に長親の幼馴染の正木丹波。朱槍の漆黒の魔人が格好いいです。割と軽めであっさりとしているので、すぐに読めるのがいいところでもあり、物足りないところでもあります。
こちらも和田竜。
織田信長の息子織田信雄と伊賀の里、忍びとの戦いを描いた時代小説。
主 人公は無門という無敵の忍びで、家ではさらってきた女房に頭が上がらない、というキャラクターです。面白くて、一気に読めますが、どうもすっきりしないの は、この伊賀の里での忍びの描かれ方。親兄弟を平気で欺き、人の命、不幸を全く気にせず、金の亡者が、その金のために戦をしかける、というプロットに無理 があります。その金の亡者についていけない、というのが正しいかもしれません。
アクリルケースを掃除するときに、脱走したデカアマ。
居間で逃げたことは分かっていたのですが、逃げた
瞬間は見ていないので、家族に悟られないようにそっと
捜索。
結構物がごちゃごちゃしているので、どこに隠れている
のか、なかなか見つからず、そのうち出てくるか、ただ
乾燥しているので大丈夫か、と案じかけていて、ふと視線を上げるとみつけました、ふすまの隙間に。
ああよかった、無事で。久し振りの脱走だったので、ちょっとどきどきしました。
一昨日読んだ本。
京都の学生生活を描いた、明るい青春小説。
主人公は4回生で就職が決まった文学部の女子学生。それに絡んでくる
のが理系3人組。出町柳の三角州で花火やったり、学祭で出店やったり、
と、昔も今もやっていることはあまり変わらないなあ、と安心(?)します。
学生時代を京都で過ごした人には懐かしい小説です。
しかしこの本の題名のように何故京都の住所表示は説明的なのでしょうか。
僕が下宿していた所も、「寺町今出川上ル西入ル桜木町」でした。
桜木町だけでいいと思うのは、都人ではないからでしょうね。
これは今日読んだ本。
就職後3ヶ月で会社を辞め、実家で就職先を探しながら、バイトをテキトーに
やるのが身についてきたフリーターの主人公の母親が重度の鬱病にかかり、
そこから自分と家族を見つめ直していく話です。
主人公とその父親のダメダメぶりが最初これでもか、と展開されます。ただ
主人公は母親の病気をなんとかするために、ハードなバイトでお金を貯め、
そこで働く人との触れ合いの中から、過去の自分、家族を客観的に見られる
ようになってきます。話は暗いけど、前向きで元気になれる本です。
朝の散歩もゆっくり長め。
午後の日差しを浴びながら読書です。
ロボもあまり邪魔せず、大人しくしています。
今日の読書。
「見えざる手」のアダムスミスの評伝です。
有名な「国富論」の前に著した本は「道徳感情論」。経済学者なのに何故道徳なのか
よく分からなかったのですが、これを読むとよく分かります。
経済学の目標となる政策や理論は立法者の規範原理に依存し、規範原理は個人の
道徳的事実から導かれます。スミスは哲学を研究し、社会を解き明かす原理を解明
するために、人の感情をベースとした道徳感情論を発表、名声を確立します。
そして市場をベースとした営みについて語ったのが国富論で、経済学の基礎となりました。
人々が公共の利益ではなく、自らの利益をベースに行動することが、結果的に公共の利益につながる、
ということで、greed の正当化に使われたりしますが、スミスのベースには、「同感」があり、誰かの視点
ではなく、胸中の公平な観察者の視点により、自らの行動が制限され、社会の秩序が成り立つという
前提があります。
昔授業で少しだけ読んで棚の奥底に眠っている「国富論」をちょっとひっぱりだそうかな、という気に
させる本です。(多分引っ張り出さないけど。)
こちらは真保裕一。
ホワイトアウトの主役織田雄二を主人公としたフジTVの映画用
プロットとして作られた話です。
ローマのホテルで日本人の子供が誘拐され、子供を助けるべく
活躍する、日本人大使館員、というあり得ない設定ですが、テンポ
がよく楽しめます。
9月の上旬に金木犀が咲いていたのですが、その時咲いたのは少しだけで、最近になってようやく本格的に
咲き始め、散歩には丁度いい季節なので雨は残念。
マキメの長編。京都、奈良と来て、今度は大阪。
全くありえないリアリティのない設定ですが、ディテイルはリアルで、読ませます。
主人公は会計検査院の「鬼の松平」。それに対するのは「お好み焼き太閤の
親父真田」。これがどう絡んでいくのか、というのが見所です。
鴨川モルホーが鬼を操る競技という設定でありながら、ちゃんとした青春小説で
あるように、この本もちゃんと、親と子の物語になっています。
かなり長い本ですが、それぞれキャラが立っていて、あっという間でした。
しかし、ここに出てくる社団法人OJOのように、税金を食い潰している魑魅魍魎の
ような団体が日本には山ほどあるんでしょうね、きっと。
超記憶症候群と名づけられた特異な記憶を持つ初の症例者である主人公は、
自分の毎日の生活の細かい点が脳に保存され、その記憶がフラッシュバック
のように突然意識につきまとって苦しめられます。苦しみながら過ごして34歳
になった時、記憶の研究者にコンタクトを取り、脳の特異な点が解明されつつ
あります。この本はその解明の部分は少しだけしか触れられていないのが残
念ですが、主人公の辿ってきた特異な、興味深い人生が描かれています。
主 人公は過去を記憶しているだけではなく、自分の過去にまつわる一切のことに対して執着し、膨大な
日記をつけ、思い出の品をすべて保存します。彼女にとって 過去の記憶、思い出とともに生きています。
彼女の人生を読んでいくと、いかに忘れることにより心の平衡が保たれているか、ということがよく分かります。
1963年に出版された、古典的名作の新訳版。
初めて読みましたが、明るい未来にあふれたいい話です。
ここに描かれた2000年はもう過ぎてしまいましたが、
残念ながら、これほど明るい未来ではありません。
南太平洋の小島に節足動物が進化した島があって...というB級ホラー映画のような
設定の小説です。内容もB級ホラーっぽくて、こんな小さな島にトラのように大きい肉食
動物がいてどうやって生態系が保たれるのか等
突っ込みどころ満載ですが、それを補
ってこの小説を魅力的にしているのは、節足動物が進化した生き物の数々です。
グールドのワンダフルワールドにインスパイアされたというだけあって、非常に個性的な
スパイガー、ヘンダーソンラット、ギガマンティス、ディスクアントという節足動物が進化
した生物達がイラスト入りで楽しめます。
ラストへ向かう展開はちょっと、というかかなりびっくりです。
この進化した節足動物の元が、シャコ。
シャコのパンチは水槽を割るほど強力、という有名な話も載っています。
茹でるとおいしいシャコは非常に魅力的な生物のようです。
共通な遺伝子があるのではないか、ということを追求していった本です。
著者の姉がまさしくその邪悪で、不誠実であるが人を惹きつけ、周りに迷惑を
かけた存在であり、姉が亡くなった後、遺品を見て、姉の本性について探って
いきます。
性格は遺伝子により決定される、という遺伝子決定論的立場に立ち、邪悪な
人間は、精神障害の要素があり、精神障害には遺伝によるものがある、という結論に結び付けています。
遺伝による精神障害の可能性についてはあると思いますが、それ以上のものではありません。
0から7章の構成ですが、最後の章はまるまる毛沢東で、いかにひどいことをやったのか、毛沢東は
精神障害(境界性パーソナリティー障害)の要素がいかに当てはまるかということに費やされています。
邪悪な姉の話も、おどろおどろしい書きぶりでしたが、結局尻すぼみでした。著者は脳学者でも遺伝学者
でもなくシステム工学の人で、説得力がイマイチでした。論の立て方にも首を捻るところがありました。
こちらは伊坂幸太郎。
モダンタイムズの前の話。閉塞した日本の政治的状況下で、ファシズムの
萌芽に対して、超能力(?)で対峙します。
ムッソリーニと恋人が銃殺された後に広場に逆さづりに晒され、恋人の
スカートがめくれて周囲が喜んでいた時に、そのスカートをめくれないよう
にした人がいて、そいうゆう人になりたい、という、周囲に流されず、少し
でも勇気をもって立ち向かうという主人公たちの話です。
小泉政権誕生の時に書かれた本ですが、社会の閉塞感、日本人の気分に流される国民性は
現在の状況にもよく当て嵌まります。